羊毛(ウール)ふとんの特性

羊毛の種類

羊毛と一言に言っても、種類は様々です。
羊毛は大別すると大きく3つに分けられます。一つはメリノ種、一つはダウン種、一つは山岳種。
ふとんに適しているのはダウン種です。
ダウン種も原産国によって特徴がさまざまであり、特に敷きふとんに適しているのはフランス産、英国産です。 またオーストラリア産のメリノ種は主に衣料に用いられ、ニュージーランド産羊毛はカーペットが主な用途です。 …などといった具合に、羊の種類や原産地によって、使用される用途なども異なってきます。
当社ではふとんの性質によって種類を使い分け、ある時は合成繊維と組み合わせ、様々なシーンやニーズに合ったものを作っています。

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夏は涼しく、冬は温かい

ウールには、吸放湿性に優れているという特徴があります。
夏場は身体から出る汗を吸収し、快適な湿度を保ち、冬場は吸湿する際の吸着熱で暖を得ることができます。
羊毛は熱伝導率がきわめて低く、また空気を多く含んでいるため、外の空気や熱を遮断します。

弾力性に富み、快適な寝心地を得られます

ウールには天然のクリンプがあり、これがコイルスプリングの役割を果たし、優れた弾力性をふとんに与えます。 その弾力性を更に発揮させるため、当社のふとんに使用する羊毛には、蒸気を与えてふっくらとさせた後、 その膨らみを保持させたまますぐに乾燥させるスチーム&ドライ加工を施していますので、 へたりにくく、空気を多く含んだ状態を維持させることが可能となっています。
 →わたへのこだわり
ただ、ウールは一度へたってしまうと回復は難しいため、 お手入れにはお気を付け下さい。
 →ふとんのお手入れについて

ウールは燃えにくい

ウールは難燃繊維です。
化学繊維の多くは一度火がつくと燃え尽きるまで消えませんが、ウールは水分を多く含み、発火温度が高いため、 燃えにくく、燃え広がりにくいといった性質をもっています。
羊毛は窒素を多く含み、万が一燃えても、有毒ガスの発生率が非常に少ない素材です。

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